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上野駅のほど近く、昔ながらの長屋風情が残る路地裏で、外国人を中心に英語で三味線を教える若い日本女性がいます。
「外国の方に三味線を教えたいと思ったのは、やがて彼らが自分の国へ戻って三味線を広めてくれたら、日本のアニメやゲームのように三味線の魅力も逆輸入されて、新たに日本の幅広い世代が興味を持ってくれるかもしれないと思ったのです」
と、語るのはその教室を開いた藤本久美弥さん。6歳から三味線の稽古を始めた久美弥さんですが、日本語ならではの表現が多い和楽器を流暢な英語で教えています。
「外国からの生徒さんは楽器を習うだけでなく、お辞儀をしたり、三味線にともなう日本の伝統的な作法を知るのにも熱心です。私は特別な留学経験はないものの、自分なりに英会話を勉強して、日本文化を伝えたい一心で頑張っています」
日本人にとっても敷居が高く、難しいイメージのある三味線ですが……。
「私も三味線の修行の身で、それは一生続く奥深いものです。一方で“口三味線”という、“ちん、とん、しゃん”と口ずさんでメロディを覚える大切な三味線の勉強法があって、それができれば外国からの生徒さんでも、『さくら さくら』のような日本の代表的な唄を1時間ほどで弾けるようになるんです」
久美弥さんは個人レッスンのほかに、文化交流のイベントなどにも積極的です。
「今まで三味線をまったく知らなかった外国の方の反応はさまざま。三味線は弦楽器の仲間ですが、皆さんの見慣れたギターなどの西洋のものと違い、分解出来ることをお見せしたりすると驚いていただけたり、斬新な質問を受けることも多いので私自身もすごく勉強になります!」
久美弥さんが市井の国際交流のリーダーとなって世界へ飛び出す日も近いかもしれません。 |
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